筋=スジと筋肉=ニク

中国武術では、筋と筋肉、これをスジとニクと表します。
なので、
筋=スジ
筋肉=ニク
という認識が基本になります。
合わせて筋肉=スジ ニクと呼びます。
これがいわゆる、筋肉(キンニク)のルーツかな。
中国武術ではと言いましたが、正確には、易筋経では、と言うべきでしょう。
人間と言うか、動物の身体を構成しているのが筋(スジ)と筋肉(ニク)。
もちろん骨もありますが、こちらはスジとニクによって働きかけることができます。
内臓もスジとニクで。
特に、筋=スジが重要とされてます。
易=変える
筋=スジ
つまり、易筋経が教えるのは、
スジを変える原理と方法。
ここに、人間含め動物の生命力や健康の根本があると説かれてます。
なので、身体を強くするという時に、もれなくスジを強くするということになる訳です。
筋トレをやっても、ニクは強くなっても、スジは強くはなりません。
近年、整体やカイロプラクティックなどの分野で、筋膜リリースと言って、筋肉を被う膜を重要視して、治療の方法として確立されてきてます。
膜はスジに付随するものとして、易では1500年近く前から重要視されてます。
スジは英語ではtendon=腱 と訳されます。
でも、アキレス腱などの腱というよりも、もっと広く深い意味を持ちます。
人間は動物、特に猛獣には、牛や馬などの家畜にも、チョッと大きめの犬とかでも、素手では敵いませんよね。
武道や格闘技の強者が、猛獣や猛牛を倒した、ってお話は数少なくありますが、いずれも何らかの条件下でのこと。
人間がそうした動物に勝てない理由は、まさしくスジの強さの違いにあり!
つまり、いかなる技をもってしても、あまりにも強靭なスジの持ち主には、敵わないということです。
もちろん、技が必要ないと言っているのではなくて、強靭なスジを造ることをベースに、技をマスターしていくのが、本来の武術だということですね。
本物の武術家は、いかにもスジが強そうな身体をしています。