あまねく中国の武術は、少林寺より出る。

『全ての武芸は少林より出る。』
有名な文言ですよね。
中国の数多ある武術は、全て、少林寺にそのルーツがある。
単純にはそう解釈されますよね。
しかし、その意味するところは、少林寺で行われていた武術が
、あまねく中国の武術の源ということではありません。
今から1500年くらい前に、インドから少林寺にやってきて、禅宗を伝えた達磨が遺した『易筋経』。
達磨は実在の人物です。
易筋経には、生命の成り立ちが記されています。
そのあまりにも本質を捉えた内容に、あまねく武術がそこを原理として、発展していった。
ということは、易筋経に著されている原理にそぐわない武術は、レベルが低いということでしょう。
注意しなくてはいけないのは、中国でも日本でも、出版されている易筋経に関する書物は、まるであてにならないということ。
易筋経を理解できている人は、400年に一人とかしか現れなかったと聞かされたりしました。
ともあれ、馬貴の伝えた八卦掌は、この易筋経の原理に、実に良くかなっている。易筋経の原理を現実のものとして、その個人の心身を変革する最適な方法だということです。